産業保健総合支援センターの概要について
平成26年4月より、従来の3つの産業保健事業(産業保健推進センター事業、メンタル対策支援事業及び地域産業保健事業)を一元化し、「産業保健活動総合支援事業」として、事業場の産業保健活動を総合的に支援します。
独立行政法人労働者健康安全機構(以下「機構」という。)が事業の実施主体となり、地域の医師会等の関係者の皆様にご協力をいただきながら事業を行っていきます。
全国47箇所に設置する都道府県産業保健総合支援センターでは、事業者や産業保健スタッフ等を対象に、産業保健関係者からの専門的相談対応、産業保健スタッフへの研修、メンタルヘルス対策の普及促進のための個別訪問支援、管理監督者や若年労働者を対象としたメンタルヘルス教育、産業保健に関する情報提供等を実施しています。
県内4カ所に設置している産業保健総合支援センター地域窓口(地域産業保健センター)では、常時50人未満の労働者を使用する事業者等を対象に、労働者の健康管理(メンタルヘルスを含む)に係る相談、健康診断の結果についての医師からの意見聴取、長時間労働者及びストレスチェックに係る高ストレス者に対する面接指導、個別訪問指導等を実施します。
事業内容
相談内容等についての秘密は厳守し、原則無料でご利用できます。
1.研修
産業医や保健師、衛生管理者等の産業スタッフを対象として産業保健に関する専門的かつ実践的な研修を実施します。また、当センター以外の団体が実施する研修について教育用機材の無料貸出、講師の紹介・派遣等の支援を行います。
2.情報の提供
産業保健に関する図書等の閲覧、機器の貸出を行います。また、産業保健に関する情報を取りまとめた情報誌「産業保健21」を発行しています。
3.窓口相談・実地相談
産業保健活動を実践するうえでの様々な問題について、専門スタッフがセンターの窓口・電話・メール等で相談に応じ、解決方法を助言します。また、職場巡視などの実践的活動については、ご相談ください。
主な担当分野 | 相談例 |
---|---|
産業医学 | ・健康診断の事後措置 ・職業性疾病の予防対策 ・職場巡視の方法 |
労働衛生工学 | ・作業環境の維持管理と改善の方法 ・測定機器の使い方 |
メンタルヘルス | ・職場におけるメンタルヘルスの進め方 |
労働衛生関係法令 | ・関係法令の解釈 |
カウンセリング | ・職場における指導 ・相談の進め方 |
4.メンタルヘルス対策支援
メンタルヘルス対策に精通した専門スタッフが中小規模事業場に赴き、ストレスチェック制度の導入について具体的なアドバイスをするなど、職場のメンタルヘルス対策推進のための支援を行います。また管理監督者や若年労働者を対象としたメンタルヘルス教育も実施しています。
5.地域窓口(地域産業保健センター)の設置
労働者50人未満の小規模事業場の事業者や労働者の方を対象に労働者の健康管理に係る相談、健康診断の結果について、医師からの意見聴取や長時間労働に対しての面接指導等を実施します。
6.治療と仕事の両立支援
治療中の労働者が就労を継続するために、事業場に対する支援を行います。特に「がん」などの疾病を抱える労働者を対象とした支援も実施しています。
7.産業保健に関する情報提供・広報啓発
ホームページ、メールレター、産業保健情報誌「産業保健21」を通じて、産業保健情報をお知らせしています。
8.事業主・労働者に対する啓発セミナー
事業主を対象とした労働者の健康管理等の産業保健に関する啓発セミナーや労働者を対象としたメンタルヘルス、治療と仕事の両立支援等のセミナーを実施しています。
9.調査研究
産業保健活動に役立つ調査研究を実施し、その結果を各種の説明会や研修に活用する等、産業活動に反映させます。